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性器ヘルペスに感染したら抗ウイルス薬を服用しよう

性器ヘルペスの治療方法は、アシクロビルを主成分とするゾビラックスやアシクロビルのプロドラッグバラシクロビルを主成分とするバルトレックスなど抗ウイルス薬による薬物治療が一般的であり、国内の製薬メーカーからゾビラックスやバルトレックスのジェネリック医薬品が市販化されています。
性器ヘルペスは、人間に感染する全8種類のヘルペスウイルスの一種である単純ヘルペスウイルス2型への感染が発症原因とされていますが、現在ではオーラルセックスの普及により口唇周辺に水疱や潰瘍を発症させる単純ヘルペスウイルス1型によっても発症するケースが増加している性感染症です。
この性感染症は、感染後2日間~10日間程度の潜伏期間を経て発症しますが、男性と女性で症状が大きく異なる特徴があり、自覚症状の無い感染患者の多い女性の方が重症化するケースが多い特徴があります。
女性は、感染に気付かず放置し重症化すると不妊症の原因となる卵管炎や卵巣炎を発症するだけで無く、骨盤内腹膜炎や肝周囲炎などを発症してしまう危険な性病です。

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス2型もしくはヘルペスウイルス1型に感染する事で発症しますが、病原ウイルスは感染患者の細胞と親和性が高く生存に不向きな生体内環境下では神経節の神経細胞で休眠状態となってしまう事から現在の治療薬では完全に死滅させる事が出来ず、1度感染すると一生涯病原ウイルスを体内に保有することになります。
その為、過剰なストレスによる自律神経の失調や疾患の罹患などにより自己免疫力が低下すると再発を繰り返し、1年に6回以上再発を繰り返す患者に対しては保険適用で再発抑制治療が行われているのが現状です。
再発抑制治療は、アシクロビル力500mgを1日1回の服用を最低2カ月~最長12カ月継続する治療方法であり、再発抑制治療により体内の病原ウイルスを3分の1まで抑制する医薬効果を有する代表的な抗ウイルス薬です。

代表的な治療薬、バルトレックスの効果

性器ヘルペスは、抗ウイルス薬バラシクロビルを主成分とするバルトレックスによる薬物治療が代表的な治療法です。
バルトレックスは、服用後主成分のバラシクロビルが小腸で吸収されると共に肝臓で必須アミノ酸のバリンとアシクロビルに薬剤代謝され、アシクロビルはヘルペスウイルス由来のリン酸化酵素チミジンキナーゼと細胞性キナーゼの働きによりアシクロビル3リン酸にリン酸化されます。
アシクロビル3リン酸は、ヘルペスウイルスの主要な核酸基質デオキシグアノシン三リン酸に酷似している特徴があり、ヘルペスウイルスの複製時にデオキシグアノシン三リン酸と入れ替わって反応が進む事から正常なDNA複製が行われず、DNAの伸長及び増殖が抑制され症状を改善する抗ウイルス薬です。

バルトレックスは、必須アミノ酸のバリンをアシクロビルにエステル結合させたプロドラッグのバラシクロビルを主成分とした事で小腸からの吸収率が向上した事で全身への有効成分の循環率を示すバイオアベイラビリティが3倍~6倍程度まで改良され、1日5回の服用が必要とされるゾビラックスに比べて1日2回と服用回数が少なくなっています。
バルトレックスは、1日の服用回数が少ない事から服薬総量が少なく副作用の発生頻度や副作用の重症化リスクが低い安全性の高い抗ウイルス薬ですが、重篤な腎機能障害を発症するリスクが高い抗ウイルス薬です。
アシクロビルは、生体内でも溶解度を超える濃度になると再結晶する特徴があり、脱水症状や下痢などを発症すると細く長い尿細管で再結晶する事があります。
尿細管は、腎乳頭に開口する直径20μm~30μmと非常に細い事からアシクロビルの再結晶化により狭窄や閉塞を引き起こし重篤な腎機能障害を発症する事があり、治療中は極力水分を補給する必要がある抗ウイルス薬です。